2015年に神戸で結成されたロック・バンドによる初のフル・アルバム。ブルージーで色気のあるヴォーカルが歌う英語詞や、ただならぬ妖艶さを纏ったサイケなアレンジは、〈UKの新世代バンド〉と言われても疑わないようなクォリティーで、コロナ禍の感情を綴った“Behind the door”におけるインダストリアル調のギター・ソロ、全体的に散りばめられたビートルズなどへのオマージュにもワクワクさせられる。陶酔してナンボです。