晴天の青空のもと多くの人々が行き交い、歌って踊って談笑するような祭りの情景が目に浮かぶ。アルゼンチンのパーカッション奏者による久々の新作はこれまでの前衛的な路線から一転、クンビアやフォルクローレなど彼の原点とも言える中南米の音楽と文化への愛とリスペクトから生まれたオーガニックな傑作だ。近年のシカ・シカ作品の中ではフロア寄りではないが、この音こそレーベルが愛してきたものなのは間違いない。