クラシック音楽をアカデミックに学びつつテクノにも精通するルーマニアのミュージシャン、ミーシャ・ブラノスのソロ・デビュー作。パンデミック下で制作された今作は、ピアノをテクノのベースラインのように用いるなど自由な表現でジャンルの垣根を超えた、底なしに美しいアコースティック・エレクトロニック・ミュージック。ピアノとエレクトロニクスを自然と人工の対比として完璧に表現したアートワークもまた素晴らしい。