UKの燻し銀なシンガー・ソングライターによる約2年ぶりの新作は、過去にリリースした自身の楽曲をセルフ・カヴァーしたもの。もともと彼の曲は生ギターの弾き語りをベースにした非常にシンプルなものだが、さらに音数を削ぎ落とすことにより、より歌とギターが浮かび上がっている。魂の奥から絞り出したかのようなヴォーカルとアメリカン・ルーツ音楽の影響が窺える美しいギターのアルペジオ奏法がダイレクトに味わえる作品だ。