芯の太くなったメロディック・パンクを怒涛の勢いで畳み掛ける、ファットな音像が圧巻だ。3年9か月ぶりになるサード・アルバムは、一点突破の疾走感に磨きをかけ、特に冒頭から3曲目までは息もつかせぬド迫力ぶり。さらにあやぺた(ヴォーカル/ギター)のパワフルな歌唱力も凄まじく、命を完全燃焼させたかのように鬼気迫るものを感じる。そのなかにおいて、ホーンを導入したスカ調の“No Biggie”、地元・大阪の大先輩PETA&LARRY(GARLICBOYS)を迎えた“N.i.n.j.a”は遊び心に溢れており、ラストの“Everything's Gonna Be Alright”はレゲエ風味だったりと、サウンドの幅を広げた作風となっている。とにかく楽曲、音質共に文句ナシのクォリティーの高さで、最高傑作と言える仕上がりだ。