イラク系アメリカ人トランペット奏者のセプテット、トゥー・リバーズ・アンサンブルから発展したプロジェクト、リバーズ・オブ・サウンドの2作目。アラブと西欧の奏者が混在する編成でルーツを存分に発揮しつつ、作曲/指揮/演奏のヒエラルキーやコード、スケールなど既存の方法に捉われることない集団即興、破壊ではなくあくまで調和を目指し、より自由である為にパルスや微分音を駆使しそれぞれが色を付けていく演奏による様々なレイヤーがやがて大きな潮流となる。ドラムは引き続きナシート・ウェイツ、鍵盤が今作からクレイグ・テイボーンからジョン・エスクリートに交代し新たな色を添えている。