「悪人」「怒り」原作者吉田修一の「AN通信エージェント・鷹野一彦」シリーズの映画化。WOWOW連続ドラマの前日譚があっての本作だが、映画から見ても問題なし。次世代エネルギーをめぐってのスパイ活劇だが、実際に事務所の先輩後輩でもある藤原竜也、竹内涼真のバディ・ムービー感が愉しい。主人公らスパイの心臓に小型爆弾を埋め込まれており、組織に24時間毎に連絡しないと組織が身内スパイを爆破するという設定(なんと日本社会らしい設定か!)がサスペンスを盛り上げる。出色は、ブルガリアで1か月間ロケを敢行したオープニング。壮大なスケールでのアクションシーンに目を見張っていただきたい。