カナダのプロデューサーがリリースした2年ぶりのニュー・アルバムは、夢見心地なサウンドスケープが特徴のダンス・ミュージック集だ。フィールドやギ・ボラット的な郷愁心を誘う音像が鳴り響く“Swimming”、初期のダフト・パンクといったフレンチ・ハウスを彷彿させるトラックに仕上がった“Nite Run”など、長年テクノ/ハウスを聴いてきた者なら懐かしいと感じる曲が並んでいる。
チルウェイヴなサウンドを武器に日本でも強い支持を受けるカナダのプロデューサー、Jamison Isaakによるプロジェクト、Teen Daze。チルで恍惚としたエレクトロ・アンビエントサウンドは健在ながら、今作では随所にハウス・ビートへの傾倒も感じられ、加えて久々となるヴォーカルを招いた楽曲も収録。心を優しく解きほぐすアンビエントとダンサブルなクラブ・ミュージックを見事に織り上げたTeen Dazeサウンドは個性豊かな客演の面々との相性抜群。このマリアージュは必聴。