ビートルズを連想させるチェンバー・ポップ・ナンバーで始まる7枚目のアルバムは、曲ごとに趣向を凝らしたアレンジも楽しませつつ、最終的には、このビタースウィートな声とメロディーはやっぱり彼らだよねと納得させる快作だ。キュアーっぽい80sニューウェイヴ調の“Dust Storm”なんて新境地もあり。90年代型パワー・ポップの“Again”にはベスト・コーストのべサニー嬢が参加。作品に花を添えている。