90年代後半~00年代前半のニュージャージーの空気がめいっぱい感じられる――つまりそれはエモいってことなんだけど! 90年代に活躍したニュージャージーのインディ・ロック・バンド、レンズの結成メンバーであるケヴィン・ウィーランが完成までに10年費やしたというソロ・アルバム。曲の装いはフォークを基調に一曲一曲、趣向を凝らしながら、その芯にあるナイーヴな情熱が聴く者の胸を打つ。