ミナス出身のシンガー・ソングライター、セーザル・ラセルダ。ブラジル音楽の伝統を踏まえつつも、インディー・ロックともリンクするハイブリッドな音楽性で、これまで4枚のアルバムをリリースしてきた。本作はよりエレクトロニクスへのアプローチを推し進めた内容で、ブラジリアン・フュージョンのようなトロピカルなリズムの爽快なオープニング・ナンバー“O Sol Que Tudo Sente”、女性シンガーをフィーチャーしたレゲエ・チューン“Parece Pouco”など、伝統的なものにシンセやサンプラーなどのサウンドが見事に調和し、独自のポップスへと昇華されている。