10年の時を経て、日本が誇るヴァイオリニスト・庄司紗矢香の代表作『J.S.バッハ&レーガー:無伴奏ヴァイオリン作品集』がKing Internationalから待望のSACDで発売。20代後半においてMIRAREレーベルからリリースされた同アルバムは、庄司紗矢香の音楽を語る上で勿論外すことはできない代表作であるが、と同時に、今日まで本作品の録音が数多く誕生している中で、彼女が奏でる美しい演奏は今後も多くの聴き手の心をつかむとる名演であることは過言ではない。今こうして改めてSACD盤で聴いてみることにより、1音、1音の繊細な響きがより一層深みをおび、その調べが聴こえてきてならない。