1999年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにて史上最年少で優勝して以来、第一線で活躍を続けている庄司紗矢香が待望のベートーヴェンとシベリウスの協奏曲を録音。以前から共演を続けているテミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとの演奏だけにその息はぴったり。ベートーヴェンで披露される自作のカデンツァに注目するのは当然として、第2楽章のきりっと引き締まった音色で歌うようにたっぷりと響かせる高音は本当に美しく魅了されます。シベリウスはライヴならではの緊張感漂うもので特に第3楽章の踊るような躍動感あふれる演奏はその完成度の高さに耳を奪われること間違いなしです!