ルイ・ヴィトンのモデルなど多方面で活躍するカムデン出身のシンガー・ソングライターで、ケリー・オケレケに影響を受けたというバカール。2018年のミックステープ『Badkid』が〈インディー・ロック、ラップ、パンクのメルティング・ポット〉と評されたらしく、つまりは今風のモダンさを備えた才能ということだ。しなやかで繊細なこの初のフル・アルバムもプランBのような先達やコラボ歴のあるドミニク・ファイク、スロウタイらを想起させる。