歌姫ノラ・ジョーンズやマデリン・ペルーの文脈と同等のソフトな歌声を響かせるマリオン・ランパルの2022年作。B・ディランやL・コーエンなどSSW/アメリカーナとケイジャンやクレオールに多大な影響を受けた仏人ヴォーカリストからの回答。所謂フレンチな要素は微塵もない普遍的な唄が横たわる。ジャズ、ポップス、オールドタイムなる質感が全曲に寄り添う。本作には盟友(精鋭)達と共にレジェンドことアーチー・シェップもゲスト参加の豪華作であり、必要最低限のアンサンブルとアレンジで届ける牧歌的メロディと英語/フランス語の憂いの囁き極まれり。