ウルトラのレーベル部門から飛び出したパーティー・デュオの約4年ぶりとなる2作目は実にヴァラエティー豊か。抑揚控えめなトラック上で二人の掛け合いがクセになる先行カット“Original Sin”、同門のプロデューサーであるマフムト・オルハンを迎えて制作された〈泣き〉のトラックをソフィーのヴォーカルが歌い上げる“Forgive Me”、ジョン・サミットの本領が発揮されたセツナ系トランス“Sun Came Up”、アマドゥ&マリアムを迎えてエキゾチックなパーティー・チューンに仕上げた“Mon Cheri”などなど、ゲストや客演陣の彩りに加え、トラックの幅も格段に広がっている。それでもアルバム全体が散漫な印象にならないのは、やはり二人のブレないパーソナリティーがあればこそだろう。
ソフィー・タッカー(Sofi Tukker)『Wet Tennis』セツナ系トランスからエキゾチックな曲まで多彩なパーティーデュオの2作目
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