リーダー作でも〈TJカーク〉のメンバーとしてもグラミー賞ノミネート歴があり、スタントン・ムーアとの演奏等でも幅広いリスナーを魅了してきた名ギタリスト、ウィル・バーナード。前作はファンキー・ジャズのど真ん中をゆくオルガン・トリオでしたが、この新作はティム・バーンやジョン・メデスキらを迎えて絶妙にアングラ感を漂わせながら、楽しくてカッコよいサウンドが瞬間ごとに紡がれていく一枚。チェス・スミスとクリス・ライトキャップという百戦錬磨なリズムセクションも凄まじく、繰り返し聴いても鮮度が損なわれない傑作です。