モスクワ出身、アメリカに渡りピアニスト/作曲家として活躍するイェレナ・エクモフ。自身が手掛けるレーベルからリリースする作品は常にハイクオリティで参加メンバーも素晴らしく、他にはない魅力を放ちます。前作は北欧のプレーヤーたちとの共演によるものでしたが、この新作はラルフ・アレッシやアダム・ロジャースといったニューヨークの面々を迎えての2枚組。クラシカルな表現も効果的に取り入れながら、美しく紡がれる楽曲たち。ハッとさせられるような展開や超絶演奏も挟みつつ、優しくおおらかに包み込んでくれるようなアルバムです。