オールスター・バンドによる2作目。今回もストーンズ直系のリフ一発なブルース・ロックを軸として、前作以上に6人の音楽的ルーツが濃厚かつ自由に表れている。リズム隊も含めた楽器を持ち回りで担当するバンド・サウンドの熟達ぶりは流石の一言だが、バンドを組んだばかりの少年たちのように楽しげでもある。五十路の哀愁やダジャレをふんだんに盛り込みながら、ときに真剣な表情も見せるスタンスが心憎い。