還暦を機に結成された奥田民生と吉川晃司によるユニットのファースト・アルバム。故郷の広島弁で全編を駆ける“ショーラー”や〈さあ拳を突き上げろ〉と歌う“GIBSON MAN”ではロックンロールのギラギラが、最初に制作したデビュー曲“GOLD”や程良い軽やかさを湛えた大人のラヴソング“片恋ハニー”ではソウル × ディスコのキラキラが映え、キャリア十分のふたりが今なお多彩な輝きを放っているのが嬉しい。胸を打つ反戦歌“リトルボーイズ”、サンフレッチェ広島に捧ぐ“Three Arrows”、広島東洋カープ公認応援歌“OK”と、後半に並ぶ怒涛の恩返しアンセム感も熱すぎ。