罰当たりなバッド・テイストまみれのダークな世界を繰り広げるニューオーリンズのデュオが3枚目のフル・アルバムをリリース。憧れのメンフィス・ラップ古典から不穏な声ネタを転用した不吉な作りは毎度のやり方ながら、クラウド・ラップ感がやや後退して洗練されてきた感じがしなくもない。SWVを不気味に敷き詰めた錯覚メロウな“Unlucky Me”、横倉裕による琴の演奏をループした“Resistance Is Useless”が恐ろしい。