ボカロPの蜂屋ななし改め栗山夕璃がヴォーカルを務めるバンドの初ミニ・アルバム。ジャジーでカオティック、都会的だけどレトロな香りも帯びた雑食サウンドは、King Gnuやmillennium parade周辺との共振を感じさせるもので、実際に高速プログレ・ジャズ“スイミー”などでは石若駿がドラムを叩いている。クジラと幽霊の少女の物語を軸にした詞世界、壮大なバラードの表題曲で締められる余韻たっぷりの構成も秀逸だ。