近年はNITRO MICROPHONE UNDERGROUND再始動の一方で、MUROとのFM番組や雲見レコードの設立といったマイペースな動きを見せるMACKA-CHINが、約6年ぶりのオリジナル・アルバムを発表した。アンビエントやハウスなどへの目配せも彼らしい音は、すべてその手によるもの。客演を多数配した前作『MARIRIN CAFE BLUE』とは打って変わって、たった1人でマイクも握る本作から、自然と音楽に生活の根を下ろす姿が届く。〈我はつながり手を取り合い/包む風 月は照らし〉と歌で始める“earthwind”は、スピリチュアルな彼の現在地を広がりある音と共に示した曲。敬愛する写真家・矢内絵奈とのコラボによるアートワークと併せてトータルに世界観を打ち出した一作だ。