言葉では表現しきれない心の声を、形にするべく曲を作りはじめたというスペインはカタルーニャのミレイア・エスペルト。音楽は自己表現だけでなく、もっと深い、おそらく時代や文化や言葉を超越したコミュニケーションの手段として常に身近にあったという17歳は同郷のシルビア・ぺレス・クルスのような絶対的な歌唱力も神々しさも、ジュディット・ネッデルマンのような天性の美声も備えてるわけではない。だが、彼女は自身の心の声を誰よりも聴き手に触れさせることができるのだ。聖歌やジャズ、アシッド・フォーク等楽曲の幅は広く、クラシカルなピアノが美しい。いま最もライヴを観たいアーティストのひとり。