レユニオン島に、かつてマダガスカルから連行されてきた奴隷たちによる哀歌であり祈り、そういったマロヤの側面とレユニオンの異文化交わる、いわゆるクレオール文化を驚くほどにアカデミックかつコンテンポラリーに表現したサオダジュによる初のフルアルバム。フォークロアから讃美歌を想わせる女性ヴォーカルと土着的で呪術的な男性ヴォーカルを軸に、生命力に溢れ時に神秘的に響く全員コーラス、血を沸かせる伝統的パーカッションによるポリリズム、さらにヨーロッパ的香りや幻想的なムードを醸すチェロ、フルート、インドの旋律などをプログレッシブに融合。こんなマロヤ他では聴けない。