
7人がオーディションに応募したそれぞれの理由
――オーディションに参加したきっかけは?
八木「小さい頃からずっと密かにアイドルに憧れを持っていて、でも、自分なんかじゃなれないだろうなと思い、その夢を諦めようと考えていたときにSNSでこのオーディションのことを知って、最後の運試し的な気持ちで送ったのがきっかけです。なので、気持ち的には、〈受かるわけないだろ!〉って、半分どこか諦めた気分で応募しました」
塩釜「アイドルが前から好きだったので最初は興味本意からでした。〈なれたらすごいなー〉って軽い感じで受けてみました。でもオーディションが進むにつれて、誰かの希望になりたいって本気で思うようになりました」
早﨑「小さい頃からアイドルが好きで、ひそかに憧れていました。ですが、中々勇気がでず、挑戦することから逃げていました。進路を本格的に考え始めた頃、やっぱりなりたいと思うのはアイドルで、このオーディションを受けるか迷っていました。その時、たまたま友達が他のオーディションを受けているのをみて、影響されて受けました」
柳堀「元々、小学生の頃から芸能界というものに憧れていました。けれど、遠い手の届くことのない夢と考えていて何も行動していませんでした。そこに、母がこのオーディションを見つけてきてくれました。私は何となく気分で応募しました。まさか、自分が合格すると思っていなかったので、合格がわかってから、実感がわきませんでした。実は、母も本当に合格するとは思っていなかったと言っています。
オーディションを受けているうちに〈アイドル〉というものを改めて認識し、夢の中のものから自分が現実的になりたい〈夢〉へと変化していきました」
伊藤「元々アイドルが好きで、応援していくうちに、自分も同じステージに立ちたいという思いが強くなりました。去年、他のアイドルグループのオーディションを受けて、不合格だったので諦めて就活していました。しかし、今回のオーディションが開催されることを知り、受けないと絶対後悔すると思い、参加しました」
今井「もとからアイドルが好きでした。握手会に幼稚園の頃に行った時から、アイドルってすごい!と思うようになりました。でも、自分がなろうとは思ってもいませんでした。高校2年生の終わり頃に学校の先生から、進路を決めなさいと言われていて、自分は本当は何をしたいのか自分自身について悩むようになりました。
そんな時、姉から〈こんなオーディションあるけど受けたら?〉と言われ、姉が写真を送ってくれました。昔からアイドルの真似してダンスを踊っていた私は憧れでしかなかったアイドルの職業を私でも目指してもいいんだ!と思えるようになり、自分の意志でオーディション会場に行きました」
西森「就職活動をしていて、何の為に働くのか分からなくなって現実逃避で応募しました。そのため、デビューシングルは私をモデルにしてできたのでは?と思うくらい共感できました。書類を出したのも夜中だったので友達と写っている2ショットを切り取って、それっぽいのを提出しました。応募の理由にも〈就職活動の現実逃避です〉という一文だけだったので、もっと真面目に書けばよかったなと今は思います(笑)」
アイドルになる夢を叶えた嬉しさと不安
――オーディションに受かったときはどんな気持ちでしたか?
八木「嬉しいという感情よりも、信じられないという気持ちが強くて、素直に喜ぶことができず、しばらく放心状態でした。また、いざアイドルになると考えると、オーディションに受かる前まではあんなになりたかったのに、私なんかで大丈夫だろうかという不安の気持ちがでてきたのを覚えています。本当に受かるとは思っていなかったので……」
塩釜「〈やったー!!〉というよりは、〈どうしよう……〉という不安が大きかったかな。もちろん嬉しい気持ちもありました。でも、合格発表後の写真撮影で、メンバーの顔や表情を見て、この子たちと一緒に頑張っていこうって、すぐ心が決まりました」
早﨑「信じられない気持ちと嬉しい気持ちとでぐちゃぐちゃでした。発表の前は緊張でご飯が食べることができなかったのですが、終わった後は、安心で急にお腹が空きました。それと同時に〈夢を諦めないで良かったな〉と心から思いました」
柳堀「〈嬉しい!〉ただそれだけでした。合格発表直後は合格したという事実に興奮して、それ以外のことは正直何も考えられませんでした。合格発表の次の日の朝は昨日のことが現実に起こったこととは思えずに、〈合格って本当のことだよね?〉と親に何度も尋ねてしまいました」
伊藤「最終審査の合格発表で名前を呼ばれた時、嬉しいというより驚きの方が大きくて、しばらくアイドルになる実感が湧きませんでした。最後の最後まで合格すると思っておらず、両親にもオーディションを受けていると伝えていなかったので、どうやって伝えようか悩みました」
今井「ほんとに、ほんとに信じられなかったです。名前を呼ばれた時、返事をするのですが、声が裏返ってしまいました。それくらい、自分が呼ばれると思ってなかったです。
2次、3次、最終……と、どんどん進ませていただく度に、周りの子が、綺麗すぎて、どんどん不安な気持ちが大きくなったのですが、最終審査の時、ここまで来ることができたからには頑張ろうという気持ちで挑みました。今日が人生のターニングポイントだなと思いました」
西森「正直覚えていません(笑)。名前を呼ばれて本当に放心状態でした。でも1番に思ったのは高知から離れなきゃ、ってことでした。まさか合格するとは思ってもいなかったので焦りと不安の顔でずっといました。合格してアイドルになれてよかったと思うようになるまでには、もう少し時間と経験がいりました。今では心からよかったと思えています」