2025年6月14日(土)と15日(日)の2日間、東京・エスフォルタアリーナ八王子で〈八王子魂 Festival & Carnival 2025〉が開催される。同イベントは〈八王子で音楽やお笑いを織り交ぜたエンタメフェスを!〉という思いからはじまり、単に街を盛り上げるだけでなく、そこに集う人たちの記憶に八王子での思い出が刻まれる意味でも、とても意義深いイベントとして2023年に初開催された。
そんな〈八王子魂〉が1年半ぶりに帰ってくる。スペシャルアンバサダーのヒロミ、そして新たにアンバサダーに就任したLITTLE(KICK THE CAN CREW)とファンキー加藤(FUNKY MONKEY BΛBY’S)に、開催に向けての意気込みを聞いた。
〈八王子魂〉が1回だけで終わりじゃもったいなさすぎる
――2023年の初開催から1年半ぶりの〈八王子魂〉ですね。2024年は行われませんでしたが、2回目の開催がこのタイミングになったのは何か理由があるんでしょうか?
ヒロミ「そもそも〈八王子を盛り上げる会〉※のみなさんと八王子でフェスをやりたいという思いから始まって。特に何回やるかとかも決めずに、とにかく1回やってみる。そういう形で〈八王子魂〉はスタートしたんですね。
それで1回やってみて、イベント自体のやり方だとか、お客さんたちの反応を見たりとか色々経験して、やっぱりもう一度やりたいっていう思いが芽生えてきたんです。もちろん加藤やLITTLEからも〈やりたい!〉〈やりましょう!〉という声が上がってきたからというのもあります。
1年半空いたのは、毎年だとやっぱり大変っていうか(笑)。実際2~3年に1回ぐらいがいいかなとも思っていたので、今回もちょっと早いかなぐらいに思ってました。まあ、今回やることになった一番の理由は加藤のわがままですけど(笑)」
※編集部注 ヒロミを中心に地元・八王子を盛り上げようという想いで発足した有志の会
ファンキー加藤「違います! いや、確かにずっとやりたい気持ちはありましたけど(笑)」
――前回の開催後のアフタートークで、加藤さんが1年おきでやりたいとおっしゃっていましたが、その言葉どおりになりましたね。
ヒロミ「加藤が全部決めてるからね(笑)」
ファンキー加藤「だから違います! 全部なんか決めてないですよ(笑)。僕が決めているわけではないですけど、でも八王子の市民のみなさんから〈やってほしい〉という声を直接聞く機会が多かったんですよ。みなさん〈八王子魂〉をやってすごく喜んでくださったんです。
それで、せっかく立ち上がった〈八王子魂〉というフェスが1回だけで終わりじゃもったいなさすぎると思ったんです。勇み足じゃないですけど、LITTLEくんとそんな話をしながら、またやりたいですねっていう話はずっとしてました」
――1回目以降は本当に何も決まってなかったんですね。
ファンキー加藤「そうです。実際、前回は11月で今回は6月の開催じゃないですか。毎年この月にやる、2年に1回秋に開催とか決め込んでしまうと逆にスケジュールを合わせるのが大変だったりするので。なので機運がぐっと高まったタイミングでやるっていうのが〈八王子魂〉なのかなと思っています」

LITTLEの記憶に残るKREVAの言葉
――LITTLEさんもアンバサダーを務めながらKICK THE CAN CREWとしてフェスに出演されています。メンバー全員がソロでも活動されている中で、最近はKICK THE CAN CREWとしてステージに立つ機会もそこまで多くはないですよね。そういう意味でも〈八王子魂〉は特別な場所になっているのではないでしょうか。
LITTLE「そうですね。本当は色々なところから声をかけていただいているんですけど、スケジュール的になかなかOKを出せなくて。実は今回の〈八王子魂〉もKICK THE CAN CREWとして出るのは正直難しいかなと思ったんです。
だけど、個人的にメンバーへガンガン電話するスタイルで、なんとかみんなのスケジュールを押さえました(笑)。〈これ無理だったらちょっと仲悪くなったりするよ?〉って感じで(笑)」
――〈八王子魂〉はKICK THE CAN CREWにとっても大事な場所になっているんですね。
LITTLE「一番大事なところになっていますね。あと、いま話していて思い出したんですけど、前回の終演後、コメント取りをしてる時にKREVAが〈LITTLEは多分ラッパーの中でも一番地元の話をしてるやつなんで、こういうとこに出られるっていうのが嬉しいと思います〉みたいなことを言ってくれて。そんなこと思ってたんだと、隣で聞いていてなんかすごく泣きそうになりましたね。そういう気持ちにしてくれたのも、このフェスのおかげだと思います」