かつてCD時代では本家のEMIからではなくTestamentから再発され一部で熱烈なファンを生んでいたステレオ初期のマタチッチによる名演が装いも新たに復活! 元々初出時に英国でなぜか品番が付与されながらもモノラル盤しか出なかった不遇の音源でもあり(今回のジャケも米国盤のステレオジャケ)、きちんとした形での再発が望まれていただけに、今回の復刻は嬉しい。演奏は晩年のマタチッチとは大きく異なり、情熱的でダイナミックだ。尚且つ細かなニュアンスにも長けており、一聴に値する。特にシェエラザードは絶品。競合盤が多い曲だがさらに魅力が増して聴こえる。音質も以前のCDより大幅に改善。