レディー・ガガからグライムス、ブルック・キャンディまでを惹きつける米国人ラッパー/シンガーによる初のオリジナル・フル・アルバム。生成AIやマシーンと人類との合体を具現化したサウンドに乗せて、クィアな恋愛、ホラーな終末、ディストピアなどをSFチックに描き出す。ペルー人シンガーのダニエル・ラリタ、ゴシック・クィーンのエセル・ケインがゲスト参加。一見ギミック狙いに思えるグリッチ・サウンドの集積は、七変化するヴォーカルを伴い、よりリアルかつ肉体的な近未来を体感させてくれる。数年後にレトロ・フューチャーになるのか、リアルに聴こえるのかも興味深いところ。