メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平が2023年のシーズンで44本のホームランを記録し、自身初、そして日本人初となるアメリカンリーグの本塁打王に輝きました。今年は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表選手として世界中の野球ファンを大興奮させたのち、メジャーのレギュラーシーズンにおいても〈リアル二刀流〉として八面六臂の大活躍、シーズン終盤にひじの故障が発生、右脇腹の負傷もありエンゼルスのラインナップからは外れてしまいましたが、自身2度目となるア・リーグのMVPはほぼ確定とも言われています。

そこで、今回は大谷翔平に関連した作品やWBCの映像作品などを紹介。該当作品のTOWER RECORDS ONLINEの商品ページのリンクなどもあわせて掲載していますので、ぜひお役立てください。なお、TOWER RECORDS ONLINEでの取り扱いが終了している場合もございますので、ご了承ください。タワーレコード店頭での取り扱いは各店舗にお問い合わせください。


 

大谷翔平が、投手と打者の両方で試合に同時出場する〈リアル二刀流〉をメジャーの場で実現させた2021年。伝説の始まりとも言えるこの年のシーズンは、序盤からホームランを量産、メジャー全体で〈SHOHEI OHTANI〉ブームが巻き起こるなか、夏には自身初となるホームランダービーへの参加とオールスターゲーム出場を果たします。シーズン後半は、対戦相手の対策や前半戦の疲労もあってか本塁打を打つペースは落ちたものの、全日程が終了すると首位に2本差となる46本のホームランを記録、投手としては勝利数を10勝に到達させることはできませんでしたが、防御率や奪三振数などにおいて一流のピッチャーであることを証明し、2021年レギュラーシーズンのアメリカンリーグMVPに満票で選ばれました。

なぜ、大谷はメジャーでMVPを受賞できたのか? 全米が驚愕した彼の凄さや活躍の秘密を徹底解剖した書籍「SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男」は、エンゼルスの番記者として大谷をルーキーイヤーから取材していたジェフ・フレッチャーによる一冊。最前線に身を置く彼だからこそ書ける、チームメイトや裏方のスタッフらによるコメントも満載で、いかに大谷が観客だけでなく関係者からもリスペクトされているのかがよく分かります。

ジェフ・フレッチャー, タカ大丸 『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』 徳間書店(2022)

また、歴史的なシーズンを迫力のある写真で振り返る「特別報道写真集 大谷翔平2021 リアル二刀流の軌跡」や、エンゼルスの中継試合などですっかりおなじみとなったメジャーリーグアナリスト、福島良一が名を連ねる「大谷翔平 2021年シーズン全本塁打 徹底分析」もファンであれば、今からでもぜひ目を通しておきたい。

『特別報道写真集 大谷翔平2021 リアル二刀流の軌跡』 山中企画(2021)

福島良一 『大谷翔平 2021年シーズン全本塁打 徹底分析』 宝島社(2021)

MLB 2021年シーズンのハイライト動画

〈リアル二刀流〉2年目となった2022年は、自身初の開幕投手を務めたほか、開幕史上初の〈1番打者、投手〉として先発出場という快挙をいきなり達成、エンゼルスを代表する選手としてチームを牽引。球団ワースト記録となる14連敗中のチームを救う熱投と逆転2ランを放ったボストン・レッドソックス戦、野球の神様ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる同シーズン〈2桁勝利、2桁本塁打〉を達成したオークランド・アスレチックス戦など、記憶にも記録にも残るパフォーマンスを披露し、シーズン終了時には投手として規定投球回、打者として規定打席数に到達するという、超人級の1年を送りました。なお、この年の大谷の雄姿は「特別報道写真集 大谷翔平2022 伝説を超えた二刀流」にて確認してほしい。

『特別報道写真集 大谷翔平2022 伝説を超えた二刀流』 山中企画(2022)

MLB 2022年シーズンのハイライト動画

そして、シーズン終了後にフリーエージェントとなる2023年はエンゼルスの9年ぶりのポストシーズン進出をめざし、序盤からフルスロットルの活躍。呪われているとしか思えないほどケガで主力選手が次々と離脱するも大谷は試合に出場し続け、疲労を感じさせない超ド級の飛距離のホームランを記録するなどの大暴れを見せます。

3年連続3度目のオールスターゲーム出場を果たした後も、デトロイト・タイガースとのダブルヘッダーでは1試合目に〈リアル二刀流〉で先発出場を果たすと、9回を1安打完封でチームを勝利に導き、それから1時間もたたずにスタートした2試合目に〈2番、DH〉で先発出場、2打席連続で本塁打を放つという水島新司先生でも思い浮かばないような歴史的偉業は、〈野球史上最高の1日〉とも称されました。

ダブルヘッダーで完封、2打席連続で本塁打を放った〈野球史上最高の1日〉の動画

エンゼルスはシーズン途中までポストシーズン進出を狙えるポジションにいましたが、選手補強が思ったほどうまく機能しなかったことや止まらない選手の離脱が影響し、2023年は負け越しという成績で全日程を終了。前述したように、大谷自身は右ひじや右脇腹の負傷によって故障者リスト入りしてしまい、シーズン完走を逃してしまいました。しかし、投手としても打者としても圧巻のパフォーマンスを残し、〈リアル二刀流〉の完成版ともいえるその活躍はMVP受賞ほぼ間違いなしかと思われます。

MLB 2023年シーズンのハイライト動画