シンガーでコメディアンで、映像監督としても才能を発揮するキノコヘアの奇人によるメジャー3作目。ファッション・デザイナーのキャラに扮したという何やらギミックぽい設定だが、孤独や疎外感を見事に浮き彫りにして、胸の奥にストンと落ちる悟りのような共感を与えてくれる。パンク、トラップ、EDMまで手を広げながら、一貫して聴こえるのも不思議。