フック満載のメロディーとアイデア豊かなロック・アンサンブルで人気を博す4人組の2作目。フロントマン・稲生司の闘病経験を経て完成したものだそうで、当時の彼は〈もう歌えないかもしれない〉という心境まで追い詰められていたという。それゆえ“明晰夢”や“無重力”といった衒いのないラヴソングで愛を捧げられている〈君〉は、音楽そのものを指しているようで。