2023年4月にリリースした“ランデヴー”がLINE MUSIC 9月度月間ランキングの総合1位と10代ランキングで1位の2冠を達成、TBS「CDTV ライブ! ライブ!」へ2回連続で出演するなど、話題を呼んでいるシャイトープ。地下のスタジオに籠って練習をしていたことから〈もぐら〉のフランス語〈taupe(トープ)〉と、3人が〈shy(シャイ)〉な性格であることから命名した造語が、バンド名の由来だといいます。
そんな彼らのファーストアルバム『オードブル』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ シャイトープ 特別号」を発行! ここでは中面に掲載されているインタビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です!※ *TOWER PLUS+編集部
2022年に結成された京都発の3ピースバンド、シャイトープからファーストアルバム『オードブル』が届けられた。昨年リリースされた“ランデヴー”が各チャートで1位を獲得。ライブの動員も増え続け、新世代バンドシーンにおいて強い存在感を放っている。『オードブル』には鋭利なギターロックから抒情的なバラードまで多彩な楽曲を収録。幅広い音楽性と豊かなメロディセンスを軸にした本作によって、シャイトープの名前はさらに多くのリスナーに浸透するはずだ。
――ファーストアルバム『オードブル』が完成しました。まずはメンバーのみなさんの手ごたえを教えてもらえますか?
佐々木想「手ごたえはすごくあります。今までの集大成をアルバムとして落とし込めたんじゃないかなと」
ふくながまさき「これまでに出してきた曲と新曲も入っているんですが、これまでやってきたことを詰め込めたと思います」
タカトマン「いろんなジャンルの曲が入っているし、幅広い層に届けられるアルバムだと思っています」
――パンキッシュな曲から歌謡テイストのあるロック、抒情的なバラードまで、確かに様々なテイストの曲が入っていて。みなさんの音楽的背景も反映されていると思いますが、音楽に興味を持ったきっかけは何だったんですか?
佐々木「最初は親父が聴いていた音楽ですね。90年代くらいのミスチルやスピッツだったり」
ふくなが「僕も親の影響ですね。B’zもそうだし、スピッツやBUMP OF CHICKENとか」
タカトマン「自分もそうで、親父が聴いていたイエスやクイーン、姉が好きだった椎名林檎さんだったり」
――なるほど。では、アルバムの新曲について聞かせてください。“None”は鋭利なギターロック。未流通のCDに収録されていた楽曲だとか。
佐々木「曲を作ったときのイメージは、往年のロックンロールバンドが赤い幕のかかった会場でカッコよくやっている感じですね。そういうバンドに憧れがあるし、この曲を作るうえでのエッセンスになっています」
タカトマン「昔のロックスターのイメージもあるし、〈始まり〉を予感させるようなリズムを叩きたいと思っていましたね」
ふくなが「ライブでも盛り上がる曲になっていて、お客さんにとってはけっこう親しみがある曲です」
――“sunny”はシャイトープのポップな側面が出ている曲なのかなと。
タカトマン「全体を通して爽やかな感じだし、流れるようなリズムを意識していましたね。途中でボサノバっぽい感じも入れたり、変化を楽しめるようになっていて」
ふくなが「歌詞もかわいい感じなので、それを引き立てたくて。ベースラインはかなりウネウネしています」
佐々木「ギターに関しては、生の音とラインで録った音をつないで、ミックスで自分の思い描いている音に近づけて。かなりイメージに近い音を作れたと思います」