声優のTARAKOが死去したと、複数のメディアが報じている。TARAKOが亡くなったことは、遺族からフジテレビと所属事務所に伝えられたという。63歳だった。
TARAKOは60年12月17日、群馬・大田生まれ。芸名は、学生時代にアニメ「サザエさん」のタラちゃん(フグ田タラオ)のようなしゃべり方だったため、友人から付けられたあだ名〈タラ子〉に由来するそうだ。
アニメ「うる星やつら」(81年)で声優としてデビューし、「戦闘メカ ザブングル」(82年)などに出演。90年、「ちびまる子ちゃん」の原作者さくらももこが自身の声に似ているという理由でオーディションにて抜擢し、同作のさくらももこ(まる子)役で主演。92年までの第1期、そして95年から2024年現在に至るまでの第2期や劇場版でまる子役を務め、同作のヒットとともに国民的に知られる声優になった。
「ちびまる子ちゃん」にレギュラー出演するだけでなく、「まじかる☆タルるートくん」(90年)ほか人気アニメの数々に出演していた。TARAKOは、前章が3月22日(金)に、後章が4月19日(金)に公開される劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」にも出演する予定だ。
83年にはシンガーソングライターとしてもデビューしており、演劇集団WAKUを主宰したほか、バラエティ番組の司会、CMやテレビ番組のナレーション、朗読など、多彩な活動で知られた才能だった。
誰もが知る〈まる子の声〉として日本の人々に親しまれたTARAKO。あの独特の声がもう聞けないというのは、残念でならない。代えがたい声優の旅立ちに、哀悼の意を表する。