変拍子を基調に、変則的なピアノ・リフと即興を孕んだドラムが絡みあうプログレッシブなタイトル曲で鮮烈に幕を開ける、約7年ぶりの新作。これまで単独名義では自身で楽曲制作のほぼ全てを手掛けてきたが、今回は多数の奏者を迎え、共作も多く含んだ異色作となった。構成から音の配置やレイヤー、そしてミナスの美学を受け継いだ柔らかな歌声までが緻密に設計された構造の中、ハファエル・マルチニやヘナート・ブラス、ペドロ・マルチンスといった面々の豊潤で多層的なアンサンブルが従来の作品とは異なる暖かな風景を垣間見せつつ、単独色の濃い曲ではロウレイロらしい隙のない前衛性が鋭く研ぎ澄まされている。