結成13周年を迎える〈ゲイアイドル〉の先駆けが待望のファースト・シングルを完成……世界で1人しかいないあなたへ手を差し伸べるエモーショナルな青春の名曲が誕生!
居場所を大切にしたい気持ち
アイドルの振付師としても活躍するミキティー本物が中心となって、〈ゲイでもアイドルになれる〉をコンセプトに活動する二丁目の魁カミングアウト(以下、二丁魁)が、結成13年目にして初のシングル作品“あの頃、僕ら若すぎた青春”をリリースする。
2011年に二丁ハロとして結成され、当初は振りコピをメインに活動するなか、メンバーを入れ替えながらミキティー本物作詞のオリジナル曲を中心としたダンス&ヴォーカル・ユニットへと移行し、2017年5月に現在のグループ名に改名。計4枚のミニ・アルバムを発表しながらライヴの動員を伸ばしていき、2020年1月には東京・中野サンプラザで初のホール公演を成功させるも、それに前後してメンバーが脱退。ミキティー本物とぺいにゃむにゃむの2人体制を経て、同年10月に筆村栄心と日が紅がオーディションで加入すると、4人はコロナ禍の逆風にも負けることなく、この3年半を共に走り続けてきた。
ミキティー本物「2人は加入したときから違和感がなくて、出会うべくして出会ったと感じるくらい自然だったんです。私たちがめざすのは〈ずっとアイドルをやり続ける〉ということで、昔は不安もあったけど、いまはずっとこの4人で歌っていけるんじゃないかって思っています」
筆村栄心「僕はもともと二丁魁のライヴに通っていて、二丁魁の楽曲にたくさん支えられてきたんです。自分のコンプレックスを乗り越えるには、このグループに入る以外の選択肢はないと思ったし、声優として1人で活動していた頃は寂しさを覚える瞬間もあったけど、二丁魁には家族のような温かさを感じたので、〈ここが自分の居場所なんだ〉と思ったのと同時にこの場所を守っていきたいと思いました」
日が紅「僕はオーディションのとき、逆にミキさんの目標や夢について質問したんです。そしたらミキさんが〈夢はたくさんあるけど、この活動が私たちのホームになるような、いつでも帰ってこられる場所にしていきたい〉と話してくれて。そのときに〈このグループに入りたい!〉ってすごく思いました」
ぺいにゃむにゃむ「2人とも〈アイドルになりたいからオーディションを受けた〉のではなくて、〈このグループだから入りたい〉というのが良かったですね。私たちはみんなどこかしら寂しさを感じながら生きてきたはずなんですよ。ずっと〈自分の居場所が欲しいな〉と考えてきたなかで集っているので、この居場所を大切にしたい気持ちはみんな一緒だと思います」
二丁魁のリーダー兼プロデューサーであり、「自分の中のもやもやした気分や感情を歌詞にして教えてくれる、僕たちにとって道標のような存在」(筆村)だというミキティー本物。高音パートとライヴでの煽りでパフォーマンスの軸を担い、「繊細な部分や明るい部分、いろんな感情を持っているのが魅力的で、明るい曲も切ない曲も絶妙に表現できる」(ミキティー)ゲイギャルのぺいにゃむにゃむ。「〈青春〉をテーマにした楽曲の多い二丁魁には絶対に必要な歌声の持ち主で、声優なので歌の表現もずば抜けて上手」(ミキティー)で、実はグループを牽引するアイデアマンでもあるという筆村栄心。「突き抜けた明るさがあって、ずっと陽が暮れないで昇っているような人」(ミキティー)というのが芸名の由来で、ダンスが得意で過去の二丁魁にはない声質も加入の決め手になったという日が紅……各自の持ち味を発揮しながらグループとしての一体感を高めてきた4人が、昨年の初アルバム『GAY STAR IN THE GALAXY』を経て届ける今回のシングルは、渾身の内容に仕上がっている。