結成13周年を迎えて二丁魁はさらに輝きを増していく! アイドルの王道に挑んだキラキラなニュー・シングルと現場で育ってきた名曲の数々を現体制でアップデートした豪華なベスト・アルバムが同時リリース!

 〈ゲイでもアイドルになれる〉をコンセプトに、セルフ・プロデュースで独立独歩の活動を続けてきた二丁目の魁カミングアウト(以下、二丁魁)。結成13周年となる今年4月には初の全国流通作品となるファースト・シングル“あの頃、僕ら若すぎた青春”をリリースして新しい青春の一歩を踏み出したが、その勢いに乗って早くも届いたのが、セカンド・シングル“キラキライクストーリー”と、代表曲を中心に現在の4人体制で新録したベスト・アルバム『Best As Yesterday』だ。グループにとって初のチャレンジが詰まった両作品について4人に話を訊いた。

二丁目の魁カミングアウト 『キラキライクストーリー』 GAY RECORDS(2024)

二丁目の魁カミングアウト 『Best As Yesterday』 GAY RECORDS(2024)

 

アイドルとしての自信

――まず、初めてのシングルとなった前作“あの頃、僕ら若すぎた青春”の反響はいかがでしたか?

ミキティー本物「初めてのシングルということでファンもすごく喜んでくれたし、取材や現体制でのリリイベを含めて初めてのことが多くてすごく濃い時間でした。オリコンのランキングに入ることもできて、大きく言えば〈夢がひとつ叶った〉期間でもありましたね」

ぺいにゃむにゃむ「毎日チャートをチェックしていました(笑)。ファンの方から有線で曲を聴いたという報告も受けたし、有線がきっかけで私たちのことを知ってくれた人もいたみたいで」

筆村栄心「すごく広がっていることを感じましたし、北海道の実家からもCDやインタヴューの掲載誌を送ってほしいと言われました」

日が紅「僕のお母さんもめっちゃ喜んでくれて、親戚にも報告してくれたみたいです。また一歩踏み出した感じがして、自信も付いたし、誇らしくなりました」

――そんな状況で届けるニュー・シングル“キラキライクストーリー”は、多田慎也さん作曲の煌びやかなポップ・チューンになっていますね。

ミキティー本物「ファースト・シングルはいつもの二丁魁らしい曲にしたくて、私が作曲した“あの頃、僕ら若すぎた青春”を選んだのですが、今回は新しいことをしたくて、MVや衣装を含めて〈ザ・アイドル〉な曲にしちゃいました(笑)。いままではいわゆるアイドルっぽい曲を避けていたんですよ。〈うちらがブリブリなことをやっていいのかな?〉という気持ちもあって」

ぺいにゃむにゃむ「憧れはあったけど、それこそ私たちはセルフ・プロデュースで活動しているので、こっぱずかしいところがあって(笑)。でもいざやってみたら、自分たちにもこういう一面があることに気付いたし、〈やっていいんだ!〉と思いました」

日が紅「僕はキャピキャピするのはあまり得意ではないんですけど、新しい自分が出せてすごく嬉しかったし、ライヴで披露したらみんなの視線がすごくキラキラしていて。〈僕はいまアイドルなんだ!〉という自信が湧き出てくる楽曲です」