フランク・オーシャンやトラヴィス・スコットらとコラボしてきたロンドンのプロデューサー、ヴィーガンが自身の主宰レーベルからニュー・アルバムを発表。ロレイン・ジェイムズやマット・マルチーズといった多くのゲストを迎えて作られたサウンドは、過去作と比べてメロディアスな側面が目立っている。魅力のひとつである突飛な曲展開は抑えめで、より丁寧に音作りをしている印象だ。穏やかな音像が心地良い“The Path Less Travelled”ではIDM的表情を見せながら、“Makeshift Tourniquet”はユーフォリックなハウス・トラックに仕上げるなど、アレンジの豊かさも耳に残る。