もともとローカル・アクションから楽曲を発表し、フレッド・アゲインとのコラボやロミーやSGルイスらのリミックスでも知られたロンドン拠点のプロデューサーが、ニンジャ・チューン移籍と改名を経てフル・アルバムを完成。テクノ~ハードスタイル、トランスやプログレッシヴ・ハウスを織り込んだスタイルは往年のニンジャが連想させるものとは違う煌めきを幻想的に散りばめた多幸感で迫ってくるが、自身のアイデンティティを背景にしながら多様なスタイルへの敬意をオリジナルのダンス・ミュージックへと引き上げている様がとても清々しい。後ろめたくなるほどユーフォリックな大作だ。