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尾崎匠海

クリエイティブに挑戦してついてきた〈INIの色〉

――そして、今回6枚目のシングルとなりますが、この作品にどう向き合っているのでしょうか。

池﨑「『THE FRAME』は、また新しいことに挑戦している気がしていて。例えば、“LOUD”を一聴すると激しくて〈INIっぽい〉と思うかもしれませんが、クールさがあるんですよね。たしかな信念が存在する楽曲というか。だからこそMVも今までで1番と言っていいくらい力が入っています」

尾崎「きつい曲なので監督さんも声を出して盛り上げてくださって、いい環境でMV撮影できました。あと、メンバーもクリエイティブに携わっていろんな挑戦をしている作品だと思っています。自主的に制作チームに働きかけて実現したことも多いですし、いろんな成長が見えているシングルですね。それこそ理人もね?」

池﨑「そう。Instagramにもアップされていますが、衣装のスポイラーにイラストで参加させていただきました。初めて韓国チームから依頼してもらって、すごく楽しかったです。絵を描くのは好きでしたし、今年になっていろいろやってみようと思って機材も揃えたところだったんです」

尾崎「彼、移動中や休憩時間にも勉強していたんですよ。好きなことを仕事に持っていけるなんてリスペクトしかないし、誇りに思います。豊凡も西くんも作詞作曲だけじゃない部分にも携わっていて、INIの色がどんどんついてきていると思っています。僕も〈グループの曲を作詞する〉というオーディション公約がまだ残っているので、いずれ携わりたいです」

佐野「どのタイミングでやるかが重要やんな」

尾崎「そう! 自分が思い描いた通りの形で出したいので、タイミングを図っているんですよね。その分、どんどん重くなってプレッシャーになりつつもありますけど(笑)。でも、いい意味で温めてます」

田島「それで言うと、僕も今は自己研鑽期。例えば作詞ならもう一度しっかり研究してみようと思っていろんなアーティストの方の表現を分析して、自分で歌詞を書いてみています。あとはダンス。最近はフリースタイルに魅力を感じていて、自分でもやり始めてみました。それと、ドラム。僕、リズムが好きみたいなんですよね。ドラムでリズム感を鍛えることでラップにもダンスにも活きるのかなと思っています」

――この先、皆さんから生まれるクリエイティブのレベルがより高くなりそうです。

 

髙塚大夢

パフォーマンスをリラックスして楽しめるようになった

――徐々にメンバーがクリエイティブに携わる分量が増えてきていますが、作り上げたいINI像に変化はありましたか?

田島「〈こういうグループにしたい〉というビジョンはありますが、それはまだ秘密ということで(笑)」

髙塚「メンバー同士の話し合いが増えているので、なりたい像についての目線合わせは自然とできていると思います。最近だと、前作の“LEGIT”は話し合いが形になった良い例かもしれません。好きな曲調ややってみたいタイトル曲を話し合って実現できましたし、だからこそパフォーマンスしていて楽しいんですよね。みんなで楽しみながら作品を作れたのもよかったなって。今回の『THE FRAME』もそのマインドを引き継ぐことができたと思います」

――なるほど。グループでの変化はもちろん、結成3周年を迎えるからこそ個人として感じている変化もありそうです。

佐野「僕、あります。パフォーマンス中の表情が昔と比べて変わったなって。デビュー当初は切羽詰まったような表情で踊っていましたが、最近では不意にカメラに映り込んだところでも表情管理がまとまっていると感じることが増えてきました。まだまだ完成形ではないですが、曲に入り込めるようにはなりましたね」

「僕も雄大に近いのですが、リラックスしてステージを楽しめるようになったと思います。少し前はライブの最初から最後まで全集中で楽しむ余裕がありませんでした。今でも集中はしていますが、いい意味で気を抜くこともできるようになったので、楽しんでいる姿を見せられていると思います」

――今後の成長にも注目ですね。