プエルトリコ生まれのリード・シンガー、マリア・ザルドヤを中心にLAで結成された4人組サイケデリック・インディー・バンドによる待望のセカンド・アルバム。グラミーにノミネートされた初作『Cinema』に続いて多様な音楽性を聴かせているが、今回際立っているのが都会的なソウル・ミュージックの要素。これはマリアが影響を受けたと公言するシャーデーを彷彿とさせるもので、テーム・インパラ風のドリーミーなバック・トラックと相まったそのサウンドは唯一無二の聴き心地となっている。タイトルやジャケが示すようにリスナーを深い海の底に潜った気分にさせてくれるクールな一枚だ。