10代でファナティックに見い出されて世に出た〈アンサインド・ハイプ〉で、3ボーイズ・フロム・ニューアーク経由でメジャー契約するも表舞台を去っていたラッパー。これは96年リリースが予定されていたアルバムで、2014年に蔵出しされていた逸品のリイシューとなる。ヒップホップのメインストリーム化が進んでいた当時は出ても不発だったかもしれないが、コクのあるラフでズルズルな語り口や簡素なフック、東海岸マナーの粋を極めたファナティックのネタ感強めなビートがとにかく最高! 劇的な冒頭の“Amazin’”や“Nuff Love”、軽快な大ネタの“My Main Man”など、どこを切っても気持ちいい局面だらけ!