日本を代表するカンタオール(フラメンコ歌手)、石塚隆充。8年ぶり4作目のアルバムとなる本作は、3年の歳月をかけ、自身のルーツであるクラシック音楽に挑戦。本作で取り上げられた楽曲は、スペイン語圏の作品で、マヌエル・デ・ファリャの“7つのスペイン民謡”、アルベルト・ヒナステラ“忘却の木の歌”、カルロス・グアスタビーノ“鳩のあやまち”、ロドリーゴ“わが心のアランフェス”、アウグスティン・ララ“グラナダ”。この中でもスペイン民謡集のファリャの“7つのスペイン民謡”(10分を超える大作)が素晴らしく感動的な歌唱だ。フラメンコの伝統とクラシックの融合に挑んだ意欲作。