欧州を代表するジャズ・レーベルとなっている〈ACT〉、その看板ピアニストとして活躍目覚しいのがスウェーデン出身のジョエル・リサリディスです。今年に入ってからだけでもe.s.t.のメモリアル・コンサート作品やヴィクトリア・トルストイの新作などで立て続けに素晴らしい演奏を聴かせてくれており、注目度を高めてのこのリリースとなります。ギリシャの珍しい伝統的な弦楽器〈ブズーキ〉を操るゲオルギオス・プロコピウとのデュオ演奏は、どこか神秘的ながら味わいのある音色を響かせます。耳に心地よい美しい旋律に、じっくりと浸れる一枚。