近年ECMからスコット・コリー、ブライアン・ブレイドとのトリオでのレコ―ディングやライヴなどの活動がメインになっているギタリスト、ウォルフガング・ムースピール。本作は自身の原点ともいうべきクラシック・ギターに焦点をあてた一作で、高度なテクニックに裏付けられた繊細で美しいソロ・ギターが聴ける。自身のオリジナル曲は“Etude”と冠したタイトルになっており、トレモロ、コード、アルペジオなど、それぞれの楽曲の特徴を反映して描かれ、加えてバッハの“サラバンデ”、ポール・モチアンの“アバカス”、ラストはビル・エヴァンスに捧げたオリジナルで構成。ギター・ファン必携のアルバム。