またしても静かに胸を打つ瞬間がそこここに。デビュー35年目に届いた4年ぶりの新作には、短編映画のような趣を持つ味わい深さが横溢。軽快なノリを持つ表題曲を筆頭に深いリヴァーヴを施したカレン・ペリスの歌声がどこまでも美しく清廉で、耳を優しく撫でてくれるかのよう。なかでもボサノヴァ調の“Your Saturday Picture”の輝きがひときわ強く感じられる。