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choriの作品を未来へ届けるために

小島「ただchoriは死んでもうたんでね……。生きていたらまた別だったんですけど。

彼の人生を、彼の曲をまとめる作品を作ろうというアイデアは、完全にプロデューサーである僕発信なんです。なぜかというと、ポエトリーリーディングと音楽、文学と音楽を高い次元で融合させ、それを成功させた作品や曲をchoriはいくつも残しているのに、それがあまりに世間に評価されていない、ちゃんと届いていないからです。

大袈裟なことを言いますが、choriという人間がこの時代にやっていたことをきちんとアーカイブしておかないと、50年後、100年後の詩のシーンにとって大きな損失だと思ったんです。そういう一種の使命感から、このアルバムを企画して作りました。

例えば僕の6歳の娘が10年後にchoriという人間の作品を気軽に聴ける環境があるかないかで、現代詩に対する感覚は変わってくると思います。SpotifyやApple Musicでハードルが下がって、音楽をいい意味で気軽に聴ける時代だからこそ、ポエトリーリーディングの入り口になる作品を一枚、きちんと置いておきたかったんです」

文月「わかります。私は高校時代、小説家の古川日出男さんや詩人の児玉あゆみさんの朗読をiPodで聴きながら登下校していました。気軽に聴ける環境があるからこそ、当時の記憶や感覚の中に詩が刻まれていったんです。

Spotifyでポエトリーリーディングのプレイリストを作りたいですね。『ちょりびゅーと』は配信もされるのでしょうか?」

小島「配信もします。今回、僕は彼の全作品の中から30数曲に絞ったんです。そこからさらに17曲に絞ったのがこのアルバムなので、絞る前のものも配信したいと考えています」

文月「それは楽しみですね」

小島「現代詩やポエトリーリーディングの作品で、商業ベースの場に勝負をかけたいんです。やっぱり、商業ベースで挑戦するスピリットを忘れちゃいけないと思います。

そのためには、作品がある一定のレベル、世に通用するレベルを超えていないといけない。僕は、choriはそれを達成していると思ったので、今回『ちょりびゅーと』を世に問いました。choriのことを知らない人がほとんどなので、これからどういう反応が返ってくるかが楽しみですね」

 


RELEASE INFORMATION

chori 『ちょりびゅーと』 石上栽花(2024)

リリース日:2024年11月20日(水)
品番:SJSK1
仕様:CD
価格:3,300円(税込)
配信リンク:https://diskunion.lnk.to/SJSK1

TRACKLIST
1. The Park Is Mine
2. すべて光
3. 730
4. アートアンドマインド
5. たべもの
6. 季節
7. 聴きたくないような歌だけがやさしい
8. 手紙
9. タラチネ
10. ふらちですか?
11. なとつみ
12. 呼び声
13. バイバイバイ
14. ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまうね
15. しけるいかばね
16. ベイビーグッドラック
17. きみにあげたいものはないけど、今、うたいたい歌があるよ

編集・マスタリング:George Mori

 


PROFILE: chori(ちょり)

詩人。1984年、茶道裏千家十六代家元千宗室の長男に生まれる。母は三笠宮崇仁親王次女である容子。大正天皇は母方の曾祖父。その関係から産まれた時に〈運命の子〉と騒がれるも、15歳で家出。そのまま裏千家史上初となる長男でありながら家督を継がないという未曽有の決断を下す(現在は分家という形で菊地姓を名乗る)。中学生時代の1999年から詩人として活動を開始し、第1回詩学最優秀新人賞をはじめ大小多数の賞を獲得。バラエティ番組のレギュラー出演やNHK等のドキュメンタリー番組で取り上げられる。文芸誌「すばる」上での短編小説執筆や全国紙等での執筆、教育機関でのワークショップや講演も積極的におこなう。主な著書に詩集「chori」(青幻舎・2006年)、「にしむくさむらい―詩人choriの京都十二ヶ月―」(武田ランダムハウスジャパン・2011年)など。また、狂言師・茂山童司(現・三世千之丞)とのユニットによるヨーロッパ公演の開催や大河ドラマ「平清盛」への出演などジャンルにとらわれない活動を続ける。

PROFILE: 文月悠光(ふづきゆみ)
詩人、武蔵野大学客員准教授。1991年、北海道生まれ。2008年、16歳で現代詩手帖賞を受賞。第1詩集「適切な世界の適切ならざる私」(ちくま文庫)で中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。その他の詩集に「屋根よりも深々と」(思潮社)、「わたしたちの猫」(ナナロク社)など。エッセイ集に「臆病な詩人、街へ出る。」(新潮文庫)、「洗礼ダイアリー」(ポプラ社)がある。高校の国語教科書「高等学校 新編現代の国語」(第一学習社)に「臆病な詩人、街へ出る。」の一部が教材として掲載。2023年、6年ぶりの新詩集「パラレルワールドのようなもの』(思潮社)で富田砕花賞を受賞。2025年2月、新詩集「大人をお休みする日」を刊行予定。
https://fuzukiyumi.com/

PROFILE: 望月遊馬(もちづきゆま)
広島市生まれ。第44回現代詩手帖賞受賞。詩集に「海の大公園」(poenique)、「焼け跡」、「水辺に透きとおっていく」(第26回歴程新鋭賞)、「もうあの森へはいかない」、「燃える庭、こわばる川」(いずれも思潮社)、「白くぬれた庭に充てる手紙」(第62回歴程賞・七月堂)がある。ほかに共著「詩のリレー」(ふらんす堂)「キョンシー電影大全集」(パレード)など。2019年には作曲家の中橋祐紀の楽曲のモチーフに詩「家具の音楽」(「焼け跡」所収)が用いられる。当楽曲“家具の音楽/六つの断章”は日本音楽コンクール作曲部門第3位を受賞。また国際グループMENSAに所属し、詩のワークショップなども開催。そして画家の武内雄大とのコラボレーションも実施しており、ビジュアル・ポエジィ・パリ展に参加。近年はピアニスト・文筆家の青柳いづみこ、チェリストの向井真帆と定期的に朗読コンサートを行っている。
https://www.yuma-mochizuki.com/

PROFILE: 小島基成(こじま もとなり)
詩人、実業家。ポエトリーリーディングバンド〈ムシケ〉のボーカル、有限会社サンリアル代表取締役社長。高校在学時から詩人として活動を開始。以降、ムシケのフロントとしてメジャーからインディーズまでありとあらゆるジャンルの猛者たちと夜を分け合う。2015年11月、1stアルバム『ヌミノーゼ』をリリース。実業の世界ではポスティングの有益性に着目し、ポスティング会社を設立。創業から1年で年商約6,000万円を達成、経営を軌道に乗せる。2022年、詩人のchoriとともに都市回遊型芸術フェス〈ART CIRCUIT(アートサーキット)〉を構想。第一段階として、大阪府堺市にて仁徳天皇陵世界遺産登録3周年記念大茶会を千利休ゆかりの南宗寺にて開催、大盛会で幕を閉じる。その活動が目に留まり、2023年4月に自由民主党公認で堺市議会議員選挙に立候補するも落選。現在は捲土重来を期し、詩人としてプロデュース業に挑戦中。
https://note.com/kojimamotonari/