左ページに対訳、右ページに作品の解説というR. シュトラウス研究者によるユニークなリブレット対訳本の第三弾は満を持しての「ばらの騎士」。シュトラウスのオペラの中でも至高の名曲でありますが著者にとっても非常に思い入れの強い作品の様で、後書きにある研究の道に進むターニングポイントとなったというカルロス・クライバーの東京公演の鑑賞時のエピソードは当時受けたキラキラとしたイメージがこちらにも鮮やかに見えてくる様。詳細な解説と共に譜面や絵を含む資料も豊富。たまにはじっくりと対訳を見ながらこの曲を聴いてみようか、という気にさせる力作です。
広瀬大介「オペラ対訳×分析ハンドブック リヒャルト・シュトラウス/楽劇 ばらの騎士」カルロス・クライバー東京公演の話も 豊富な資料で名曲を徹底分析
