デビューから2作連続でアルバムが全英1位を記録し、母国UKで絶大な人気を誇るシンガー・ソングライター。このサード・アルバムはウォー・オン・ドラッグスのアダム・グランデュシエルとマーカス・ドラヴス(アーケイド・ファイア、コールドプレイ)に加え、自身も初めてプロデュースに加わった意欲作だ。尊敬するブルース・スプリングスティーンを彷彿とさせるストレートなロックを奏でているが、いい意味で肩の力が抜けており、どことなく余裕を感じさせる。ナイーヴでピュアなヴォーカル、パーソナルと社会問題の両方を取り扱った歌詞も含め、表現力の深みを一段と増した作品だ。