デビュー11年目を迎えたUKの才媛の5作目が到着した。ブルックリンにあるフィリップ・ウェインローブのスタジオで録音された本作は、軽妙で味わい深いリズムを持つ“Crown”など全編まどろみを誘うような温かな響きに包まれているのが印象的。輪の中心で心地良いヴァイブを放つ主人公も実に颯爽としているし、確かな進歩を記す作品になったと言えよう。